鈴原さんとはマッチドットコム経由で知り合いました。
自分から鈴原さんをふるほどまだ嫌いにはなっていなかったのかもしれないし、友達や母親の意見を聞いてまたしてもポジティブに捕らえてしまっていたのかもしれません。
私も鈴原さんもお互いにあまりデートに乗り気ではないけれども、お互いに断らなかったので、週末デートをする時はどこに行くか?何をするか決めるのに時間がかかり、グダグタしていました。
大抵は夕飯を食べに行くぐらいでしたが、その週末鈴原さんのほうから行きたい場所があると珍しく提案が!
デートをしても、ここ最近盛り上がることはなかったのですが、鈴原さんの行きたい場所であれば、彼の機嫌も良いかもしれません。
鈴原さんの行きたい場所を聞いてみると、そこは鈴原さんの好きな漫画家の原画などが展示されるイベントでした。
私も知っている漫画家さんではありましたが、そこまで興味もなく…
でも、せっかく鈴原さんが提案してくれたし、彼が行きたい場所ならばデート自体も盛り上がるかも?と少し期待をして週末を迎えました。
そのイベントは、少し離れた場所にあったので、いつもよりはちょっとだけ遠出で、鈴原さんと一緒に電車に乗っている時間も長いです。
イベント会場に着くまでの間、やはりあまり会話はありませんでした。
最初に会ったときに比べるとあの明るくて話し上手聞き上手だった鈴原さんはどこへやら…やっぱり最初なので彼のほうが気を使って盛り上げていてくれたのだと思います。
最初にもしかしたらと思っていた通り、私は彼に営業トークをされていたんだと思います。
無理にテンションを上げてがんばってもらっていたというか…
だから、今、鈴原さんのテンションが低めでもそれが彼の本来の姿なのだと思いました。
私は彼のことをちょっと勘違いしていたのかもしれません。
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